2013-01-01から1年間の記事一覧

午前中から海水浴場を求めて車で加太の海まで行く。僕にとっては11年ぶりの加太、水の色も濃く、海の向こうに友ヶ島を望む絶景であったが、人影もまばらで遠浅とも言えない海に、息子はちょこんとだけ足を着けて「もう帰ろうか?」 お母さんの記憶では五キロ…

おばあちゃんは朝七時から一時まで仕事。僕らは八時頃から起きだして、妻は家の拭き掃除。息子はプラレールを手にとって、昨日の電車の遅延や、くろしおが到着するも車内清掃のためしばらく客が乗れなかった「事件」などを忠実に再現している。おばあちゃん…

新幹線、くろしおと乗り継いで和歌山のおばあちゃん家へやって来た。ローカル線とくろしおに遅延が発生し、六時間以上かかる長い道のりであったが、今日一番印象に残ったのは、車中ずっと息子を膝に抱えてへとへとになっている妻が、家に着くなり一秒の休憩…

夏祭り。 夕刻、町の四辺から小学校へ向かう、甚平や浴衣の人の列。 各々が音頭の余韻を持ちかえった後の、夜の小学校の静けさ。

昼から思い立ってバイクで丹沢へ。高速の秦野中井で降り、北に聳える山々を仰ぎながら秦野市街を抜けるとヤビツ峠入口に達する。標高550mの菜の花台からの太平洋展望もそこそこに今日は走りに専念。猛暑日の昼間の山中、人気のないキャンプ場があり、工事現…

先日、ある人が僕にしてくれた話。 私には二人娘がいるんですが、私、子どもが苦手でね。何を話しかけたらいいかも分からないし、何考えてるかも分からないでしょ。虫みたいなもんだと思ってたんです。それでどうせ虫みたいなもんだったら、犬や猫のほうがよ…

人気のない坂道を散歩をしながら、気持ちの良い日よりだと思い、らーらーらーららら、らららー(勝手にシンドバット)と歌い出したら、妻もそれに合わせて口ずさんできた。 ふと背中に殺気を感じて慌てて後ろを振り向くと、見知らぬおばさんが無表情でうちらの…

皆で一緒に『耳をすませば』を見ていて、主人公の女の子が電車に乗り込み、座席に座って、隣りの車両に視線を投げるというシーンで、「やっぱりがっちゃん部分が見たかったんだね」と息子だけ一人合点(がっちゃん部分とは車両の連結部のこと)。作品の中に盛…

「お姉ちゃん、○そろそろ夏休みやろ?どうするん?幼稚園でのエネルギー、全部お姉ちゃんに向かってくるで」と、妹さんに心配された夏休みがスタートした。今のところカルガモの赤ちゃんが生まれたと聞いては自転車で遠征し、僕がバスで出かける用があれば付…

母ちゃん健康診断のため、午後から息子と半日デート。図書館で『うんこのだいぼうけん』という本を借り、母ちゃんとの行きつけのマックに案内してもらって、混雑した店内でうんこに顔があるかないかの大議論。帰りの電車では、先頭車両で撮り鉄のご老人に話…

という具合で、子どもが四才になったといっても、いつもの幸せに輪をかけただけのこと、いつも書いている通りの感慨で、特記するようなこともない。 ただ振り返って、自分でも些か特異だと思うのは、この四年間、息子に対して苛立ちや怒りの感情を覚えたこと…

誕生日には色々な人からプレゼント、手紙、メールをいただいた。新幹線や仮面ライダーのTシャツ、靴下とは別に、妻のお母さんが送ってくれたTOPPOを一箱、昼のおやつに食べる。145円、自分で買ったらテレビを見ながら無意識のうちに口の中で溶かしてしまう分…

梅雨明けが発表された昨日に続いて午前中からぐんぐん気温が上がるが、息子と二人で坂を上って空を見上げると雲の位置が高く、空の色も随分と濃い。どこか違和感があると思って耳を澄ますと、まだセミの鳴き声が聞こえていなかった。道端にチタンの焼け色の…

赤ちゃんの オムツの収穫 思い出す 朝の市場の 小玉スイカに

人が、そうするより他に表しようのない気持ちを、行為によって示そうとした出来事のほとんど全てを憶えている人がいる。そうして、地層のように積み重なった記憶の層から、地下水を引くように、かつてあった人々の頑張りや隠された善意を汲みだして、魂に乾…

大脳辺縁系側坐核の報酬システムに信号を送る一環で、録り溜めた『コマ大数学科』を一気に見ている。これまで200問近くの問題を断続的に解いて、出演者の解答と自分の解答を比べることをしてきた結果、木村美紀と菊川怜、「こいつらに解けてオレに解けない数…

今日は、月がいつもより30%も大きく見えるというスーパームーン。昼間に妻とその話をしていたのを思い出したのか、いったん寝床に入った息子が、窓越しにそれを見つけて、母ちゃんの制止を振り切って教えに来てくれた。もうこういう時にしか抱っこをさせてく…

オフィス用のトラックボールやHD、電話機を買うためにヨドバシカメラに行った。レジに並ぶと金額の表示されるモニターに見慣れた文字が。思わずテンションが上がって、 「すいません、このお名前、なんとお読みすればいいんですか」 「○○○○と申します」 「あ…

「父ちゃん!ちょっと来て!」玄関に出ると、母ちゃんに東京タワーの絵を書いてもらった頭陀袋一杯のジャガイモを抱えた息子が立っている。幼稚園の畑にできたジャガイモを、土を掘って自分で収穫してきたのだ。形の揃わない大小のジャガイモは、艶々した薄…

100分de名著でカメラが寄ったトルストイの肖像を見た妻の感想。 「やっぱこれただのジジイじゃないよね?」 いや、ただのジジイをわざわざ特集しないから。。

午前中に事務所へ行って、夕方からボランティア。初物のスイカをいただく。リーダーは地域振興のための新しい計画を練っているようだ。 聞く人によっては当たり前のことと思うかもしれないが、最近聞いて面白いと思った話。二十年間間近で見ていて、嫉妬に起…

普段こういうことはしないのだが、晩ご飯の時にふと子どもの頃大人に言われた言葉を思い出して、苦しくなって、お道化を混ぜながらその台詞を発したら、息子の顔に花畑の花が一斉に咲くような笑みが広がった。 「もっかい(もう一回)、もっかいやって」 締め…

月が変わって、息子が幼稚園で作ってきたカレンダーも入れ替わった。男の子らしく(下ネタです)タワーに熱中している彼の自作のコレクションも部屋に溢れてきた。東京スカイツリー、東京タワー、CNタワー、オスタンキノタワー、ツインアーチ138、ピサの斜塔。…

iPodスピーカーから流れる"Two Hearts"に合わせて、この曲の跳ねるようなイメージを身体で表現してたら、僕の動きを真似て踊っている息子を見た妻が、 「切ないな〜、その英才教育」って。 むむ。そりゃあんたから見たらそうかも知れんけど、ダンスの素養の…

今日外を歩いていたら、道端に停められていた隼(2009年モデルのHAYABUSA 1300)に妻が色目を使ってて激しく嫉妬。 普段僕のバイクをかっこいいと言っているのに。いやァ恐いよ、女って。

福岡での三泊四日は最高だった。初日の焼鳥屋、客のいないバー。二日目の吉野ヶ里遺跡、旧友との再会。三日目、呼子のイカ、ご家族との晩餐、朝四時までの語り明かし。 福岡に行く前の来客との会話でも思ったのだが、ランボーの O saisons, o chateaux, Quel…

明日から三泊四日、僕一人で友達のいる福岡へ行く。おやすみなさいをしてからも、あれこれ理由をつけて僕の顔を見に来てくれたから(父ちゃんに缶コーヒーを渡さなきゃ、とか、回転椅子につっかえ棒して動かないようにしなきゃ、とか)、息子のねんねが遅れて…

週報に「お母さんに秘密のプレゼントをもって帰りますよ」と書かれていた母の日のプレゼントを持って帰ってきた。紙皿に、□と○、黄色と緑とピンクの折り紙のペッタン、中央に緊張気味の息子の写真。裏に先生の代筆でお手紙が貼ってあって、「いつもありがと…

幼稚園に親も参観できる移動動物園がやって来る日で、妻だけが後から行くことになっていたところ、後ろ髪引かれる思い断ち切りがたく、僕も予定をキャンセルして行くことにする。カメラ携えて、妻をバイクの後ろに乗せて到着すると案の定、お父さんで来てい…

先週、妻の妹から引越し祝いの品が送られてきた。清潔感のある五枚組の白いランチプレートで、彼女やお母さんが家で使っているのと同じものだそうだ。届いたその日に妻は早速仕切りの数に合わせた惣菜とおかずを作ってくれた。洗う皿の量を少なくして、忙し…