午前中に事務所へ行って、夕方からボランティア。初物のスイカをいただく。リーダーは地域振興のための新しい計画を練っているようだ。
聞く人によっては当たり前のことと思うかもしれないが、最近聞いて面白いと思った話。二十年間間近で見ていて、嫉妬に起因するような言動を殆ど感じたことのない妻が、高校時代に自分より遥かにアホだった同級生が一浪の末に医学部に合格した、という噂を耳にしたとき「面白くない」と思い「腹が立った」のだそうだ。つまりそれが自己の尊厳を維持できるように天から与えられた配剤の一服であり、「内なる自然」を抱える人間という動物のbottom lineであって、最低限の嫉妬心を理由に人の評価を下げたり、自己嫌悪に陥ったりする必要はないということ。

「まあ、仕様が無いや。」と私は、うしろに両手をついて仰向き、「僕の作品なんか、まつたく、ひどいんだからな。何を言つたつて、はじまらん。でも、君たちの好きなその作家の十分の一くらゐは、僕の仕事をみとめてくれてもいいぢやないか。君たちは、僕の仕事をさつぱりみとめてくれないから、僕だつて、あらぬ事を口走りたくなつて来るんだ。みとめてくれよ。二十分の一でもいいんだ。みとめろよ。」
みんな、ひどく笑つた。笑はれて、私も、気持がたすかつた。
津軽』 / 太宰治

妻と息子が手伝ってくれたオイル交換のお陰でバイクは快調だった。