2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『八月の狂詩曲』 今日、和歌山の実家では迎え火を焚いたそうだ。仏さんが家に帰る道を見失わないための目印だと聞いて、他の家でも火を焚いたらどの家か分からなくなるではないか、と息子。加えて「仏野郎は何処から来るんだ」などとおちょけるから怒られて…

昨夜半に一人帰宅。帰路は往路に増して熱暑と悪臭の難行であった。 よく寝て快復したものの、今日はゆっくり映画でも見て過ごす。こんな一人のときは家族で見られない戦争モノから片づける。親のいなくなった邸宅で缶詰を貪っていた『太陽の帝国』の少年を、…

昼前に妻と息子が家を出てかた一時間もしないうちに好からぬ欲望が頭をもたげた。夕方までにやるべき仕事はたくさん残っている。これまでずっとそれを押し殺すために使ってきた理由も変わらずそこにある。けれども頭の中の意志の束が劣悪な力に無理に掴まれ…

四方に夏らしい雲が沸いて暑い一日。散歩から帰るとポストに親戚からの暑中見舞いが届いていた。 旅行中は浮かれながらも緊張していた気持ちがほどけ、諸々の感情が合わさって一気に涙が流れた。