2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夕方神戸に着き、ポートタワーの真下に荷物を置いて待っていた僕を、友人は車で夜景の見える展望台まで連れて行ってくれた。摩耶山。星を掬うと書いて掬星台という。日が沈んで辺りが暗くなり、薄紫色の帳が下りると、空に星が現れるよりも先に、文字通り眼…

妻の母方の祖母の十三回忌、そして妻の母の妹の五十回忌(今年七十になる妻の母より二才年下で、二十で亡くなったから実際は満四十八年)のために寺に集まったのは九人。妻の母、妻の母の下の妹、その夫、妻と僕と息子、妻の妹と夫と息子。祖母のお通夜とお葬…

朝六時に車でお母さんの職場まで一緒に行き、今日一日の移動手段を確保するために一人で車に乗って帰ってきた。晴れてはいないが遠くの山が青く見え、空気がヒンヤリとして心地よい。何年か前までは、この年になるまで仕事をしていることを情けないと思うこ…

新幹線の中で手にとった雑誌の今どきの就活に関する記事が面白くて、つい富士山を見逃してしまった。リクナビという大手の就職サイトでは、50だか100だかの会社に一括エントリーするためのボタンが用意されていて、学生が登録すると、あの手この手でこのボタ…

そんなわけで、九才になった甥は段取りをつけてあれこれと息子の相手をしてくれているみたい。あばあちゃんの家に遊びに来てくれる最初の朝、洗面所の鏡の前に立って「お兄ちゃんやから髪型セットせなな」と言って髪をとかしていたんだって(妻の妹さん談)。…

妻と息子が和歌山へ行ってから、家の近くの桜が一気に満開に近づいた。April is the cruellest monthではないが(やめよう、気分だけでこういう詩句を弄んでいたら罰が当たって本当に捉まっちゃうかも)、春の生命力に感電して、脳の奥のおかしなものまで呼び…