2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

息子と同じ誕生日の帝王切開組の女の子が遊びに来る。このお母さん、失礼な言い方ながら一見すると少し太った普通のおばさんだが、知れば知るほど余人にはない大らかさがあって、不思議な人。 隣の部屋から三才の子ども同士の会話が聞こえてくる。 「ごめん…

晴れ。昼過ぎから、息子の同級生のお宅に三人でお邪魔して彼女の三才の誕生会をやる。大人同士の会話に花を咲かせていたらつい長居して、『コクリコ坂から』のDVDまで見せてもらう。僕の横浜での中高時代はたった二十年前のことだけど、昭和三十年代を描いた…

今日は、春から通うことになった幼稚園で、初めて母ちゃんとしばらく離れて時間を過ごすという通過儀礼の日。 「ちて!(して!)」 「何をしてほしいの?」 「勇気をよ!」 と、確かしまじろうのDVDに出てきた『勇気をタッチ』というポーズをせがんでから、お…

一期目の決算報告会。故あって自宅と横浜の間を二往復する。 妻と息子が出てきてくれたので、会後に三人でラーメンを食べる。その後お茶。妻が会計をしている間、息子と地下街を走った。 二人になったとき、彼はいつもとは言葉や遊び方を変えて僕と接する。…

祖母の命日。午前中に降り出して見る間に勢いを増した雪の中を、妻は息子を連れて駅まで花を買いに出かけた。そのまま実家にある遺影に届ける予定だったのだが、積もった雪にベビーカーのタイヤが取られて坂を上れなくなってしまう。降りしきる大きな雪片と…

映画『伊豆の踊子』が想像以上に下らなかった。山口百恵を可愛いと思わせたのも一瞬で、あとは目を引くストーリー展開もなく原作者の甘え切った感傷をなぞるのみ。生涯女にだらしのなかった下半身作家としても、永井荷風にあったような開き直ったボケ切り芸…

夫としての父としての威厳を見せつけようと、「見ててよ!」と合図を送ってから和室で三角倒立を試みたのに、妻は息子のおもちゃの修理でそれどころではない様子。見かねた息子が「父ちゃん、○くんが見てるよ〜」、ぷるぷると脚が伸びきったところで「おおっ…

良い正月だった。仕事から完全に離れて羽を伸ばすのは、沖縄で過ごした夏以来半年ぶりだった。まして去年の正月はあって無かったようなものだからと嘯いて十日間思うように過ごした。好きな時に酒を飲み、煙草を吸い、気が向けば息子と遊んだり、散歩に出か…