2020-01-01から1年間の記事一覧

個人面談。ある時、先生のところにあるお母さんから電話がかかってきて、今日自分の子が学校でケンカでやられたんだけど、S君が、止められなくてゴメン、と声をかけてきたらしく、それがすごく嬉しかったと。クレームじゃなくてそのことを伝えたかったんだと…

トイレの流れのように戦慄のキッチンカウンタークレーム件数ゼロの不動産屋ウチは古本屋じゃないのよ外飼いはかわいそう木造か鉄筋か、それが問題だ参勤交代はもういらない愛と青春の引越し家でカラオケをするなんてWhat a Wonderful Mansion

アドラーの「課題の分離」についての、自分なりの補題。今、仮に自分が死んだとして、遺された者を後の世に託せると思えるなら、今の人生はそこに自分のサポートを加えられる人生ではないか。

クローゼットを開けて妻が何やら仕分けをしている。これは、おばあちゃんの十三回忌に着て行った服。最後の仕事や~って言って。これは、あなたのお母さんに貰った服。たしかはんなちゃんと色違い。これは、あの子と良く出かけた服。ポケットのところ、小さ…

眠れない夜の葛藤の中で見つけたヒント。自分がどれだけ多くのことを恐れて生きているか。それが数において、他の人たちの悩みの多さに匹敵しているか。自分の様々な苦しみは人生を真っ当に生きるための良いバランサーなのではないかということ。苦しみを受…

RIZIN. 25の会場・大阪城ホールから、宿をとった帝国ホテルまでの道のりは項垂れながら歩いた。往路はタクシーで乗りつけた道をなぜ歩いて帰ることになったのか、今となっては思い出せない。メインイベントに組まれていたタイトルマッチで贔屓の選手が負けて…

コロナ禍で夏にできなかった旅行をこの年末にしようという話が出て、そのことで不機嫌になっていた。三人にとって初めての船旅行。名古屋から仙台までのフェリーなのだが、宿泊する客室について息子が「もっと豪華な部屋がいい」と言う。僕はそれは贅沢じゃ…

『麒麟がくる』で斎藤義龍が「道三はわが父にあらず!」と叫んだ日。 母ちゃん、オレに一揆しないでね

ゆたぽん帽子、「似合う似合う」ってみんなに言われたから明日の学校にも被っていこうかな?カヌーはね、後ろのオレがリーダーなのにNinaが聞いてくれなかった。K平は言うことを聞かないK音に水をかけてやったって。夜は11時頃まで起きていた。M斗がトイレに…

気持ちが高ぶって夜にこんなことを叫んだ 「オレは○が生まれてから、一日も気を抜かずにあの子と接してきたんだ!」 「私はそんなあなたを支えるんダ!」

二度目のわんわんカフェに行った夜。「ジローちゃん、今頃走ってる夢見てるんだろうなぁ。あの子、ジローがフリーゼに追いかけられてる時、『がんばれ~』って言ってたじゃない?何かあったときには手助けする、っていう決意と自信があって初めて出る言葉だ…

初めて行ったわんわんカフェ。帰りに長者ヶ崎で水と遊ぶ。 沖の方で、波から顔を出しているカップルたちが眩しい。 愛の夏来れば皆"高温万歳(ブラボー)"迫る雲に怯えて『ネオ・ブラボー!!』 www.youtube.com

息子が昨日から腰痛、膝痛。今朝から熱が出て何度も嘔吐。夏風邪みたい。吐き気が辛いようで和室に閉じこもり、妻は隣に寄り添って体をさすっている。いつもテーブルの下で寝ているジローは朝からの異変に反応して、入ってはいけない和室のすぐ外に寝そべっ…

大人を伝って、とある友だちが野球をやめさせられるという噂をきいた。気安さから発した質問は即座にカウンターを喰らった。「そんなの自分で決めるだろ。周りの大人がぐじゃぐじゃ言うことじゃない」興味本位で俗な探りを入れた自分が恥ずかしい。けれど思…

録画したMotoGPを見ていた。バイクレースを見るのは久しぶり。親が見せるものは何でも面白がって見てくれた昔が懐かしく一緒に見てくれるかと思ったけど、もう興味はないみたい。実況によるとひどい怪我を押してレースを走った選手がいたらしい。 「凄いよ。…

手術後の体調は前日から一転、朝から39℃の熱が出る。痛みもあり座っていられないので夕方まで断続的に眠った。その夕方に、北海道からメロンが届いた。毎年のように送ってもらっているが、今回はどうやって作ったのか息子の名前の網目模様が入っている。祖母…

僕の好きな日本語 たとえば語尾が円(まる)いこと胸を病んだ人のためにレンコンをいっぱい使った料理を作って即座に効くかわからないけど何らかのかたちでからだを応援してくれたらいいなと言うその「な」の音が好き たとえば主語がないことシャンプーとかど…

薬が効いたのか昨日より痛みが引いて気分も上々。 「端から見てるといろんな動作の可動域が広がってる気がするよ」 「そう?じゃあスープスパのCMできるかも!」 www.youtube.com

痛み激しく。僕が寝ている日中、妻ががんセンターに電話をしたらしい。咳が出るのは、縮んでる肺がともに戻る際に胸膜に触れること、溜まった水の処理のために出ているもので今が一番きついかもしれないという先生の話。少し勇気が湧く。前面に湿布、背面に…

トヨタマリンのヨット試乗会。不安はあったが、車を運転して豊洲の夢の島マリーナを目指す。この日を目指して体を休めてきたから。うちらに購入の予定がないことを知っても、社員の方はとても親切にしてくれた。東京湾に浮かぶボートの上で、それだけうちら…

体調は悪くない。痛みも熱も、薬で抑えられている。咳は出るけど、手術後の日数を考えれば想定の範囲だ。そんな中、退院の余韻が冷めて罪の意識が出て来る。無事に退院したことに関し、まだ入院している人たちに対して。働いている看護師さん、お医者さんに…

寝室の枕の上に紙片が置かれている。小学生の文字でおつかれおやすみー

退院の日。迎えにきた妻の車は屋上に停まっていた。国立がんセンターの駐車場。前にも少し触れた旧築地市場の向こう側に、隅田川をはさんで月島、晴海、豊洲、有明と直線で切ったような人工島が平行に続き、その上に立つビルが視線上で一枚に圧縮されて分厚…

妻が昼前に来てくれた。待合室のテーブルを挟んでたくさん話をした。緊張は当然あるが大丈夫、ユーモアも自然と出てくる。妻の目元はずっと笑っている。こういうとき、見送る側は患者の発言をすべて温かく受け止めるものなのかもしれないが、それを差し引い…

「はーちゃん頑張ってね」息子の声を背に、入院用具を引っさげて妻と一緒に7時過ぎに家を出た。感慨深く駅のホームに立ったとき、手術同意書を入れた鞄を家に忘れたことに気づいた。妻をホームに残して走って帰る。雨に濡れて息せき切って戻ってきた父親を見…

入院日が息子の誕生日の前日になってしまった。息子からのリクエストは、前倒しで土日に誕生日会をすること(プレゼントを貰うこと?)。友達の家もそうしているらしい。確かに親の入院日の前日ではせっかくのプレゼントも心置きなく楽しめないかもしれない。…

ゲームの時間を巡って、妻と息子の間で諍い事があったようだ。このところ論理的な力を増す息子の強弁に押され、それに抵抗することで手一杯になり、理屈の裏にある気持ちを認めてあげられないことが多いと話していた。言い負かされて何も言えないくらいなら…

手術を受けると言ったのは夕食の席だった。肺にガンかもしれない影がある。今手術すれば治る大きさのものだし、検査の結果転移もないから絶対に大丈夫なんだけど、とにかくそういうことになった。 「いつ分かったの?」 三月に最初の検査、六月に再検査をし…

天丼てんや築地店。カウンター席で天丼の大盛りを頼んだ。病院の門を出たあとは、脇目もふらずに食べ物屋を探した。ひどくお腹が減っていたけど、この日は病院の食堂で食べたいと思わなかった。通りに出てから逃げるように歩を進め、がんセンターから離れる…

事務所の鍵を忘れて昼過ぎに自宅に戻ると、息子もワンちゃんも喜んでくれた。 「はーちゃんが昼間帰ってきたとき、みんな大喜びだったね」。夜もそんなことを言ってくれた。