普段こういうことはしないのだが、晩ご飯の時にふと子どもの頃大人に言われた言葉を思い出して、苦しくなって、お道化を混ぜながらその台詞を発したら、息子の顔に花畑の花が一斉に咲くような笑みが広がった。
「もっかい(もう一回)、もっかいやって」
締めて十回くらいやらされた。その都度息子は大爆笑。僕も乗せられて、抑揚を工夫したりしているうちに、心は晴れ。
これを天使の所業という。