2013-01-01から1年間の記事一覧

昨日は実家で、節句と幼稚園入園のお祝い。登園用のリュックにつける電車のストラップを貰った。粉の粘りのない野菜炒めのようなお好み焼きと、美味しい寒天。 今日は東京から友達夫婦が新居に遊びに来てくれた。三國連太郎氏に因んで、息子の佐藤浩市氏(二…

聖書は言う、「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」と。でも僕は、泣く者に笑いかけ、喜ぶ者の陰で泣く人でありたい。母が子にするように。電車から見た西空。

コーヒーでも飲もうと部屋を出て、ふと和室の方を見ると、妻と息子がいて微妙な空気になっている。息子が妻にじゃれつくのだが、どうにも動作が荒いので妻が嫌がって、それでますます息子の引っ込みがつかなくなって暴力的になるという、どっちの気持ちも分…

昨日までの半日保育が終わって、今日からお弁当持参の全日保育がスタート。 弁当箱は、入園に合わせて妻の妹さんがプレゼントしてくれたチャギントン柄のもので、これにプチトマトとつくね、アンパンマン・バイキンマン・ドキンちゃんのセロファンで包んだお…

子が不可逆の成長を遂げる日々は不意に訪れた。初めて寝返りを打ったときよりも、立ち上がって最初の数歩を踏み出したときよりも、親として複雑で深い感慨に襲われる日が来るとは思っていなかった。 登園前日の夜は、母ちゃんの腕の中で「ようちえん、行かな…

心に残る式であったが、明日からの登園を前に親も子どもも感情の大洪水。自分の感情の渦は完璧に堰き止めて、彼が少しでも気持ちよく飛び立てるための外生変数を出力する計算機に徹している妻は本当に良くやってくれている。そして、健気に心を整えて、母子…

入園式を明日に控えて妻と軽く祝杯を上げた。この家に生まれた命を三年間誰よりも深く読み続けてきたのが妻だった。息子が幼稚園に通えるまでに逞しく育ってきたとすれば、彼と一日も欠かさず向かい合ってきた妻も同じだけ成長してくれたのだと思う。彼女に…

一週間があっという間に過ぎてしまった。ずっと好天に恵まれず、ベランダから眺める西方の雲は富士山を隠したままだったが、この間、普段関東圏にいると逆に訪れる機会のないさまざまな場所に連れていかせてもらった。東大では、昔は一度も寄ることなかった…

木曜日から甥が遊びに来てる。 小学校に提出した春休みの目標に「横はまにいるぼくのちいさないとことなかよくすること」と書いた甥。 彼なりに一生懸命息子の相手をしてくれてます。 カワイイやっちゃ。

『夜と霧』のヴィクトール・フランクルによれば現代人は、現世的な利得に一喜一憂する「失敗-成功」の水平軸に捉えられているのだそうである。この貧困な価値空間に「絶望-意味」という垂直軸を加えること、つまり苦悩と正面から向き合い、人生の深淵への旅…

新幹線からタダで持ち帰った『WEDGE』とか『ひととき』という雑誌をパラパラめくりながら、 「これ見た?『ボーイング787 GSユアサの電池が悪いのか』って記事あるけど、後ろにユアサの広告載ってるじゃん」 「あー、見た見た」 「ひどいよね」 とか言いなが…

妻と息子は昨日から和歌山の実家に帰っている。実家には隣の市から妹さんと甥もやって来て泊ってくれたようで、今日の夜の妻からの電話で皆さんの様子を聞かせてもらった。 「オレがプラレール作ったらなあかんな」と、小2の甥は張りきって駆け参じてくれた…

妻のママ友母子が引越し祝いの花をもって遊びに来てくれた。昨日の妹母子に続いて、三日連続の来客。「ここは私の第二の実家だから」と言いながら、あけすけに家庭内のことをさらけ出してくれるので、聞いている方は楽しいが、何も知らない旦那さんは少し気…

春の気配。空は晴れているが、黄砂が浮いているのか富士山は見えず。昼に妻の友達がはるばる和歌山から子ども二人を連れてやってくる。息子と同い年の上の子はしっかりした顔立ちになって一年前に会ったときとは見違えるほど。その時お母さんのお腹にいた下…

「権利」という言葉は、明治より前の時代の日本語には存在しなかった(川島武宜『日本人の法意識』)。明治以前の日本人にも、例えばお金を貸した当人が相手から返済を請求しても良い、という感覚は備わっていたと思われるが、この「〜しても良い」という感覚…

少し前からだが、 "Metta World ..." の後に "Peace" を言うか、 "War" と続けるか、というゲームに息子が大受けしてくれている。語感がいいんだろうな。

すさまじい屁が出た。二人で『ソウル・キッチン』を見てると隣りの和室で寝ていた息子が寝苦しそうな呻きを上げたので、妻がそばに駆け寄ったときに、ものすごい屁が一発、二発、三発、四発、と立て続けに出て、「止まらない!」と思っていると、妻の忍び笑…

息子はこのところ『チャギントン』に夢中だが(オリジナルの絵本や、「ウィルソン」の模型まで作ってしまった)、妻が「ネコバス」やら自分の好きなシーンやらの話を身振りを交えてするうちに『となりのトトロ』にも興味を覚えたようで、晩ごはんのあとにレン…

晴天。お友達とママが二組遊びに来て、仕事部屋の外は今日も賑やか。男の子の友達が家に上がるなり廊下で三輪車を乗り回すものだから、まだピカピカのフローリングの表面が削れてあっという間にドリフトの痕が出来てしまう。けれども、賃貸のときは良くて、…

やってしまった。 「グッドモーニング、ミスター・ローレンス」って年取りすぎだろ…。

さて、年明けの『ニッポンのジレンマ』で知った宇野常寛という人物への興味から『ゼロ年代の想像力』を読み、先日タイムリーに放映されていたETV特集を見て、そこで編集過程が取り上げられていた『PLANETS vol.8』を買ってみるという流れ。 『ゼロ年代の想像…

快晴。午から妻に連れられて結婚式をやった横浜のホテルのレストランへ行く。そこで手紙とプレゼントを貰って、後はご飯を食べながら息子と妻がチャギントンの絵を描いているのをただ見ているだけ。 夜は、電気を消してハッピーバースデイをやり、母が作って…

エアコンを取り外す、と話した時は泣いてしまったけど、前日作業員の方が工事をしている時は、配管が外され本体が壁から下ろされる過程を注意深く見守っていた。言葉が達者になり、ものの道理も分かってきたとはいえまだ幼稚園にも行っていない三才児。ほと…

息子と同じ誕生日の帝王切開組の女の子が遊びに来る。このお母さん、失礼な言い方ながら一見すると少し太った普通のおばさんだが、知れば知るほど余人にはない大らかさがあって、不思議な人。 隣の部屋から三才の子ども同士の会話が聞こえてくる。 「ごめん…

晴れ。昼過ぎから、息子の同級生のお宅に三人でお邪魔して彼女の三才の誕生会をやる。大人同士の会話に花を咲かせていたらつい長居して、『コクリコ坂から』のDVDまで見せてもらう。僕の横浜での中高時代はたった二十年前のことだけど、昭和三十年代を描いた…

今日は、春から通うことになった幼稚園で、初めて母ちゃんとしばらく離れて時間を過ごすという通過儀礼の日。 「ちて!(して!)」 「何をしてほしいの?」 「勇気をよ!」 と、確かしまじろうのDVDに出てきた『勇気をタッチ』というポーズをせがんでから、お…

一期目の決算報告会。故あって自宅と横浜の間を二往復する。 妻と息子が出てきてくれたので、会後に三人でラーメンを食べる。その後お茶。妻が会計をしている間、息子と地下街を走った。 二人になったとき、彼はいつもとは言葉や遊び方を変えて僕と接する。…

祖母の命日。午前中に降り出して見る間に勢いを増した雪の中を、妻は息子を連れて駅まで花を買いに出かけた。そのまま実家にある遺影に届ける予定だったのだが、積もった雪にベビーカーのタイヤが取られて坂を上れなくなってしまう。降りしきる大きな雪片と…

映画『伊豆の踊子』が想像以上に下らなかった。山口百恵を可愛いと思わせたのも一瞬で、あとは目を引くストーリー展開もなく原作者の甘え切った感傷をなぞるのみ。生涯女にだらしのなかった下半身作家としても、永井荷風にあったような開き直ったボケ切り芸…

夫としての父としての威厳を見せつけようと、「見ててよ!」と合図を送ってから和室で三角倒立を試みたのに、妻は息子のおもちゃの修理でそれどころではない様子。見かねた息子が「父ちゃん、○くんが見てるよ〜」、ぷるぷると脚が伸びきったところで「おおっ…