ビートブラック大本線で的中した天皇賞に始まり、両親にこどもの日を祝ってもらったり、ママ友一家が遊びに来て晩御飯を食べたり、友人の新居を三人で訪問したりとなにかと賑やかな連休。今日の友人宅からの帰り、妻が「万一私たちの身に何かあったとしても、あの人たちは息子のために、何とかしなきゃと立ち上がってくれそうな気がした」という話をしてくれた。あからさまな言葉での表現など一切無しに、妻にそういうことを感じさせてしまうのは、彼ら夫婦が心の深いところに隠し持っている愛情の奥ゆかしさ故なのだろう。僕の方でも、妻の家族や友人の中に、限界状況でそのような深い信頼を寄せられる人たちを何人か言い当てることができる。全ての気高い美徳がそうであるように、そういう想定から僕たちが受け取る幸福と、彼らが秘めている愛情には厳格な反射則が働いている。そこから二つの帰結が得られる。万一彼らの身に何かあったら、僕らも立ち上がるだろうということ。そして、僕らに幸福を与えられる彼ら自身がなにより幸せな人たちなのだということ。