田中3兄弟がオリンピック出場を決めたというニュースを見ていた妻が興奮気味に「わっ、お兄さんも弟もしょうじ先生に似てる!理恵さんも口元が奥さんにそっくり」と。妻が小学生の頃所属していたオレンジクラブという体操教室は、平日の練習は和歌山県立体育館で行い、土日は北高校の体育館を使っていて、当時選手を引退したばかりでオレンジクラブに助っ人に来ていた3兄弟のお母さんには平日に、北高校で体操を教えていたお父さんには土日に、それぞれ指導してもらったことがあるらしい。妻が、ユニバーシアードで3位に入ったこともあるオレンジクラブの創立者の秘蔵っ子で、低学年の頃からどこに遠征に行っても「うちにはこんな子がいる」と自慢の種になっていたほど将来を嘱望されていたという話は、妻のお母さんや妹さんから何度も聞いたことがある。田中理恵の演技の映像を感心しながら何度も見ていたそんな妻に「田中理恵とどっちが才能あったと思う?」と直球の質問をぶつけてみた。「う〜ん」と唸った後、「そんな大それた質問に迷ってる自分に照れた(笑)」と。「相手はこんな実績のある方なのにね」。「それブログに書いてもいい?」と聞くと、「ダメダメ、絶対にダメだって。誰が見てるか分からんのに」、「体操はセンスだけではダメなんだって。私は脚力が足りなかったから。脚力がなかったらセンスだけでは世界に通用しないの。それに怪我してる時点でもうダメだし。24才まで続けられていることが本当に凄いことなのよ」。もう38才になるおばさんの昔話で、人から嫉妬を買うような中身でもないと思うから勝手に載せるけど、本人としては何か無性に恥ずかしいようなのだ。そう言いつつ「田中理恵さんは本当に演技が綺麗だと思うけど、動きの綺麗さと、技の飲み込みの早さだけは私も良かったんだ」とポツリ。それ以外にも今日は当時の和歌山体操界の裏話を色々と聞いた。3兄弟のお母さんがシニア大会に出ることになった時のエピソードは際どくてちょっとここには書けないけど。
ロンドン・オリンピック。家族三人でテレビの前で応援するのが楽しみになった。