昨日テレビを見ていたときから密かに計画していた通り、深夜の一時にバイクを引っぱり出して東京スカイツリーを見に行った。どうせ近くまで行けばそれ自身が案内してくれるだろうという甘えから、辰巳JCTから中に入ってからの首都高の道順はそれほど正確に頭に入れていかなかったけど、案の定箱崎JCTを越えた辺りから右前方に本体が姿を現してくれて、一筋にたどりつくことができた。東京スカイツリーの位置は浅草通りから北側にややオフセットされたところにあり、浅草通りが少し屈曲していることも手伝って、隅田川近くの路上からはまるで大通りの前に立つ本殿のように真正面から向き合うことができる。広い歩道にバイクを停め、誰もいない歩道橋を上って、しばらく正面から眺めた。東京の他の建造物と同じように、夜の東京スカイツリーも派手な電灯は点っておらず、二つある大きなnodeに円環状に白い光が走っているのみ。それがサーチライトというよりは、眠っている生命体の静かな脈動のようで、他人の寝姿を目にした時のような微かな色気を感じた。帰りは湾岸線を爆走。フルスロットルで出たスピードの話はやめておこう。
官邸前のデモのニュースに少し心動く。