「母ちゃん、オレの仕事何になると思う?」
「今はYouTuberになることを応援しているよ。でも環境が変わって、十年後とか二十年後にその仕事がなくなってるとしたら、正直分からないな」
Youtubeを始めたときは、自立するまでの時の流れが見えてなかったんだと思う。だから今すぐにでも収入を得られるかもしれないYoutubeに飛びついた。それ以外に上がる選択肢は、社会で一番身近なコンビニの店員さんか、ジローを買ったときに、あれだけ多くのワンちゃんの世話ができるなんてスゴいと感嘆したペットショップの店員さんくらい思い浮かばなかった。
それが一年経って、周りの友だちと一緒に一回り大きくなって、大人になる道を見渡す目線が少しだけ広くなった。
他の仕事のことも少しだけ考えることができるようになった。