今日は色々用あって横浜へ繰り出した。毎年この時期におばあちゃんに送っていたお供え物を、今年はお盆に里帰りする両親に託けることなったのだが、買い物の間、もう宛名に書く必要のなくなったおばあちゃんの住所がずっと頭の中を回っていたと妻が言っていた。十年近く続けてきたことだから、今年から直接届けられないなんてなんだか信じられないと。
その他銀行などを回って大方の用が済んだ後、先週の『リンカーン』で松っちゃんが「俺の靴」として紹介していたビーチサンダルが欲しくなり、「あれ履いたらオレもおもろくなれるかな〜」などとうそぶきながらベイクォーターにある専門店まで足を伸ばす。店に入ると、松っちゃんのと全く同じ柄、色と思われるモデルが見つかって有無を言わずに購入。履き心地が良かったので、レジでタグを切ってもらってそのまま履いて帰ることにする。それまで履いていたサンダルを袋に入れてもらって上機嫌で店を出たのだが、店を出た瞬間に妻が「はい、それ履いて面白くなったんだから何か一言どうぞ」と物凄いフリ。こういうのは弱いタイプなのだけど、せっかく松っちゃんと同じサンダルを履いて何も返せないのも面汚しなので、熱気の立ちこめる歩道橋の上をベビーカーを押しながらずっと頭を搾って、そごうまでたどり着いたらちょうど館内から気持ちの良い冷気が吹き出してきた。咄嗟に「わぁ天国やぁ。天国って涼しいとこやったんやぁ」と言ったら一応合格点を貰えたよ。おばあちゃん、本当に涼しいのどうかは分からないけど天国でこんな僕らを見守っていてね。