朝から家族でサッカー観戦。考えてみれば四才の子どもには、日本人の多くが日本代表を応援する、という慣例さえまだ馴染みのないものなんだよね。初めは「ネイマールがいるからブラジルの方が日本より全然強い」などと鼻につく自説を披露していたのに、うちらがボールの行方に悲鳴を上げていると、ただ事じゃないと感じたんだろう、画面に寄ってコートジボワールのオレンジを叩きに行ったり、「ドログバ、いーけないんだ」と囃したり。父ちゃん母ちゃんのために何かしてあげたかったいと思ったのかな。あとは、僕の脚を蹴りにきては、妻に「ダメですよ」とイエローカードを出される遊びがえらく気に入って。四年前のパラグアイ戦では、ハーフタイムに夜泣きする随分親孝行な赤ちゃんだった。それが今や社会への同化と反発、ルールの順守と逸脱の境界線を、遊びを通して立派に自分の目で眺めてる。