Lesson Learned: 自分が無理にでも下手くそなベトナム語を話してみると、ベトナム人の方も日本語を話そうという勇気を持ってくれるということ。
外国語の勉強では、文法学習で認知的な障壁を乗り越えたあとに心理的な障壁がやってくる。母国語話者の前で実際に使ってみて怪訝な顔をされたときの恥ずかしさ、不格好な言葉遣いがそのまま精神性の遅滞と解釈されはしないか(幼児やマヌケのように映っていないか)という恐れといったものがそれで、われらシャイなアジア人においては特にこのハードルが高くなる。だからついつい持ち前の勤勉性を(悪い意味で)発揮して座学に引きこもってしまうのだが、やはり座学と実践では上達のスピードも脳の酷使の度合いもまったく違うのである。こちらが恥を忍んでぎこちない姿を晒すと、向こうも間違えることを恥ずかしく思わなくなる。そういう返報性のようなものが学習の場で上手く使えるような気がする。