子どもの覚えたての言葉の中には、言葉との交霊を始めた人間の原初の時間が巻き付いている。
例えば、「うた」と「おと」は、同じ大和言葉から派生した同語源ではないだろうか?或いは、数は、物の個数を表す意味と、物の順番を表す意味が重なりあった存在なのかもしれない。
手を開いて親指からリズム良く指を折っていく。
「ごー、よん、ちゃん、にー、いち、じぇろー!」



「???」
ゼロは何処へ行った?