オリンピックの中継を朝まで見ていたり、遊びのイベントが目白押しというのもあるが、沖縄から帰ってきてからとても忙しい毎日。
今日の平泳ぎのレースを見ていて唐突に、小学四年生の時、体育の中距離走でずっとトップを走っていて、最後の一周でStephenという子に抜かれて二位になったときのことを思い出した。ギャラリーの女の子たちはなぜか英語の話せない日本人を応援して大声援を送ってくれていて、それが競り合いから抜かれて悲鳴に変わった瞬間の音の記憶もはっきりと脳裏に残っていた。休み時間になって親友だったMatthewという子が、廊下で他のクラスの子とすれ違うたびに僕の肩を抱いて「こいつは足が速いんだ」と自慢げに紹介してまわった。他の科目であまり良いところのなかった僕が思いがけないところで力を発揮するのを、彼らは喜んでくれていたのかもしれない。こういう思い出が、僕のアメリカという国への印象を支えている。