息子が「ドレミファソラシド〜♪」の階名を歌いたいのにどうしても「ドレしまじろう〜♪」になって「ミ」と「ファ」の音が抜けてしまうので、印象的な八文字でも割り当てたら覚えやすいかなと、「○○○○アホアホ〜♪」と八音で歌ったら、一発で覚えてしまった。その歌詞がえらくお気に召したようで。あとは当人の前で歌わなければ。
今日は何ヶ月ぶりかの休みをとって、三人で北鎌倉まで桜を見に出かけた。息子は桜よりも、電車が至近距離で見られる踏切にくぎ付けで、結局桜の木のない線路沿いにずっと貼りついていたけど、電車の行き来を待っているだけの夕刻は途方もなく満たされた時間だった。毎日の幸せが部屋の中から解放されて、春の光の中に溶けていくようだった。山から下りてくる花の匂いのする空気を吸いこみながら、「ありがとう」と何百回も心の中でつぶやいていた。