今日はお休み前に三人で寝転がってピロートークをしていたら、息子が突然ヴァンダレイ・シウバばりのマウントポジションをとって母ちゃんの顔面を叩き始めた。「痛いからやめてね」、「母ちゃんの頭いい子いい子だよ」と声をかけても、攻撃は止まず、手を掴むと納得がいかないようで、いやいやをして首を振っている。息子が寝てから、どうしたんだろうね、と妻と小一時間話し合った。最初は訳が分からなかったのだけど、日中からの彼の言動、僕たちのそれまでの会話内容、最近の彼の成長ぶりなどを思い返してみると、なんだかんだで十近い理由が浮かんできて、言葉が完全には分からない彼にとって、どんなことが不安を感じさせるのだろうと考えているうちにうっすらと彼がその行動に走った時の気持ちが分かってくるような気がした。話せる言葉こそ少ないけれど彼ももう一人前の人間。ダメなことはダメとわかっている訳で、敢えてその行動に出た理由がないはずがない。言葉で表現できない部分は彼なりの表情や動きで表現しているのだから、それを受けとめて翻訳するのは親の責任だ。中には今日のようになかなか手強い難問もないではないけど、それでも真剣に考えれば通じ合えるのだという自信を与えてくれた一件だった。