「…孤独感もすごい。そんなとき、苦しみに対抗しようとすると、苦しみはどんどん増していく。逆に苦しみから逃げても、追っかけてくる。苦しみは受け入れるしかないんです」
 −−どうやって受け入れる。
 「単純なんですけれど、苦しみに感謝するんです。苦しいときに、『すべてに感謝、ありがとう』と言葉に出す。苦しみに感謝して、ピンチをチャンスにかえていくんです」

ここだけ読むと、まるで認知行動療法(Acceptance and commitment therapy)の成功者による体験談のようだ。
ひきこもりから世界最高峰へ 単独・無酸素でのエベレスト登頂に再挑戦する栗城史多さん