今日は昼前に三人で東京の妹の家へ遊びに行った。防音の効いた書斎に篭って、最近買ったというオーディオセットを試聴したり、生ピアノを演奏したりして遊んでいたら、最後にサプライズで誕生祝いをやってくれたのには参ってしまった。参ったというのは一つには自分の誕生日の接近をこれまでで初めてと言って良いくらいきれいに忘れてしまっていたからで、二つには最近の僕の琴線の張り具合にとってあのような唐突な暖かい空気はどうにも、というところがあったからだ。とにかく旦那さんもいることだし(というかメッセージプレートの付きのケーキを買ってきてくれたのは当直明けの彼だった)変なスイッチが入ってしまわないようとこらえていたのだが、激しい風雨の中車を運転して帰宅すると、ポストに両親からの誕生日カードが入っていてこれを読んだらついに堪えられなくなってしまった。家族からの心のこもったお祝いは大変ありがたいことに違いはないが、元日放送されていたSASUKEで挑戦者たちが第3ステージをクリアする度に号泣している程度の、このところの涙腺の締りのなさもやはり異常だ。