彼女はとてもいい子だった、親を大切にし、毎日の祈りも忘れない人、アメリカという国を誇りにし、プレスリーが大好きで、ボーイフレンドのことも真剣に愛していた
そんな彼女の心を傷つけた僕は悪い人間だ、しかも彼女が傷心の心を抱えて家にこもったままだというのに、僕ときたらさみしくさえないのだから
レセダの原っぱをフリーウェイが貫いていく、どうして今日という日はこんなに長いのだろう
ここからあのマルホランドの方へ飛び立つことができたとしたら、そして雲の文字で空に大きく彼女の名前を描くことができたとしたら
その後は、あてなく落ちて行ってもかまわない、この世界を少しでも離れられるなら、
僕は永遠に堕ちていってもかまわない