今秋に計画していたギリシャ旅行なんですが、先日正式にキャンセルしました。ニュース等では、ペロポネソス半島南部が主な火災の発生地であるものの、アテネ近郊やクレタ島など被害は全土に渡っている模様。アテネでも部屋の窓を開けられない日があった、との現地在住の人の書き込みもありました。発生源についてはさまざまな噂が飛び交っているようで、中には利権政治的な陰謀を示唆するものもあり、今後の情勢の不透明さから断念することを決めました。妻がすでに来月分の休みを取ってしまっていたこともあって別の観光地を物色して足掻いてみたりもしたのですが、一度紺碧のArchipelagoに心奪われた身としては、ローマも南仏もテンションを上げるには至らず。そんなわけで、代わりに9月末は伊豆辺りにツーリングに行ってきます。次のチャレンジは来春かな。
それにしても(こんなこと日本で言ってても仕方ないんだけど)、放火だとしたら本当に酷いことをする人がいますね。ギリシャで生活している何人かの人のブログを読んだのですが、皆いちように途方にくれている様子が伝わってきました。自分や家族が光を浴び、生かされてきた土地が次々に煙にまかれていくさまを目にしながら何もすることができないもどかしさ。道端に落ちた吸殻を拾ったり草木に水をやったりしたあとは、大雨を祈ることしかできない自分に呆然とする、との言葉が胸に刺さります。