明日から9連休の夏休み。気持ちが高揚していて11時頃一人で宮ヶ瀬へ向かう。厚木から国道412経由で宮ヶ瀬トンネルまで上り、曲がりくねった県道を通って厚木まで下りてきたものの走り足りず、同じルートを逆向きに走って帰ってくる。ホーネットはタイヤが太いので寝かしこむのに少し力がいる分一旦寝てしまうとコーナリング中は安定していて安心感がある。エンジンも回転数を上げさえすれば急坂を苦にすることなく頑張ってくれる。このところのツーリング・ラッシュでマシンのさまざまな挙動の癖が把握できてきて、ハンドリングに一体感や快さを感じられるようになってきた。「走りたい」という欲望には厳密には対象物がないのでとりあえずの目的地についても収まらない。90kmのコースを走っても欲望自体はまだ次の距離を求めている。運転を切り上げるのは、ヘルメットの中の耳がしびれてきたり、肩が張ってきたり、トイレに行きたかったり、要するに他の欲望との相克で一時的に収まったかのように思える時だ。