precious thing

今日聞かせてもらったチレア『アドリアーナ・ルクヴルール』の一シーンに流れる音楽(劇中劇でトロイア王子パリスに美の審判を受けるため、ヘラ、アテナ、アフロディテの三女神が誇り高く華やかに登場するシーン)。確かにこれがとても良かった。華麗で、荘厳で、厳かな祝典にも似合いそうな、『ハイドンの主題による変奏曲』のような祝祭心あふれる音楽。でも同時に、こういう幻想的な物語を飽かずに回想しながら、自分で振り付けをして踊ったり音楽を鼻歌で歌ったり…。気を張らずにそうやって楽しめる心はもっと素敵なものだと思った。