誕生パーティー

desideriusm2005-02-19

実家で誕生パーティーをやった。プレゼントされたものが、誰にプレゼントされたものだったのかすぐ忘れてしまう最低の悪癖を補うためのメモ。

母には

映画千夜一夜

映画千夜一夜

をあげた。本当は自分のために買ったもので、しかも古本。でもこれが届いた瞬間に、この本は別の読者を欲しているとに気づいた。800ページの紙面に、計1000本の、しかもほとんどがモノクロ時代の映画が言及されているというまさに映画の大殿堂。こんな本を、「懐かしいわ〜」と言いながら嬉しそうに読んでくれる人はうちの母親以外にはいなかった。
妹には、チェロ演奏の難しさなどを教わった。右手の持ち上げ方が悪いとか、肩に力が入っているとか、細かいことを気にし始めると、楽器が歌わなくなる。かといってまったく意識しなかったら、乱れてくる。自分でも分からないが、同じ曲でも5回に1回くらい、集中がうまくハマったときには、そういう全てが統合されて、自分でも納得のいく演奏ができるということらしい。
妹の友達がストーカー気質のナルシストに惚れ込まれ、切ろうとすれば「誰かが死ぬことになる」事態に巻き込まれている、という話もあった。本人の無意識に破滅願望があるのだとすればそれもアリだが、人が良いという現在の彼氏が死ぬことになったら悲劇だ。小説や絵を書くことより、人間関係を作っていくほうが余程難しいことなのだなぁと思った。
みんなでアメリカ時代の4冊のアルバムを見ながら喋った。スクールバス乗り場で外人の列に突っかかってる馬鹿なガキがいた。どんな子供にでもトラウマの一つや二つはあるものだと思うけど、写真に映っているガキには、変な抑圧の影はまったく無かった。うちの奥さんが後で「子育てって素敵なことなんやなぁ」と言っていた。
誰でもそうかもしれないが、楽しく過ごした後はどうも妙な鬱に襲われる。単純にずっと笑っていると疲れるというのもあると思うけど。。。