2018-03-29 ■ Diary 友ヶ島 島の西側の丘の上にある大戦期の砲台跡で、息子は暗闇や軍の営みよりもマムシを怖がった。 石畳のトーチカから顔を外に出した妻は、平和な風景だと言った。 急直下の白い断崖を上ってくる海の風。男女の学生たちのスニーカーに踏まれる丘の上の青草。 僕はといえば後ろの方からのろのろ歩き、偶に首にぶら下がる重みに気づいてカメラのシャッターを押す。 年賀状の写真選びに苦労する所以である。