スーパーの生鮮食品売り場に置かれているカセットデッキから流れてくる販促用の歌。同年代の子ども達と比べても精神年齢の低い息子は、その前を通ると声を張り上げてノリノリで歌う。魚売り場の前では「ヘーイ、さかな、さかな〜♪」、肉売り場の前では「お肉好き好き♪」。肉のコーナーの隣りに、ホットプレートの上でウインナーを焼き、客に試食を勧めている販売員の方がいた。息子の奇声を聞いて顔を上げ、次に妻の方に顔を向けてニッコリと笑って言う。
「お母さんのこと大好きなのね」
何てcompassionateな、優しい言葉だろう!