日本の活躍は嬉しいとして(松井や本田があれほどのプレーヤーだと僕は知らなかった)、予選リーグが終わってもいまいち全体のレベルが上がってこないワールドカップ。結局一番目立ってしまっているのが監督マラドーナ、というのも何とも皮肉な話だ。これがアフリカという開催地の特殊性によるものなのか、世界のサッカーが停滞傾向にあるためなのか、四年に一度しか熱心にサッカーをみない素人には分からないけれど、そんな素人が自国の勝利以外に期待するものといえば、彼やジダンが見せてくれた不可能ともいえるファンタジーであるわけで、そういう夢のあるサッカーが懐かしくなるあまり、中継よりもついYoutubeに手を伸ばしてしまうというのも無理のないことだろう。僕がリアルタイムで見たプレーの中で最高のものは二十年間変わらずマラドーナのこのプレーだ。