最近気づいたこと。
この会社、仕事好きな人も仕事嫌いな人も同じくらいいるけれど、パソコン嫌いな人はほとんどいない。
何を今さらという感じかもしれないが、こういう幸福な人間が絶対多数を占める会社、実はそれほど多くないのではなかろうか。
建物好きが昂じてゼネコンに就職する人、お金が大好きで銀行で働く人、ディフェンスが得意だからガードマンをやってる人。いるにはいるだろうが、普通に考えて多数派ではあるまい。
最近自分が特殊な環境にいることに改めて気づいて、ひどくびっくりしたのである。そして何か少しさみしくなった。色々な知識は身につけても、それはパソコン愛を育てることとはちがうことなのだ。自分にとってこれまでおぼえてきた知識は、ノイマン型コンピュータの動作原理の知識から、一歩も外に出ていない。ディレクトリーの中身を見るにはls、さらに詳しく見るにはオプション-l。こんなことを山と覚えることが、僕の魂にとって一体何になるというのだろうか?
自己実現性と自己目的的快楽という労働の原理。
そしてそれらを一切剥ぎ取ったところに、灰のように残る勤労の尊さのようなもの。
もちろん僕はこの二年間、それを見つけてきたにちがいなかったが…