20代最後の日

desideriusm2005-02-12

うわ〜ん、よかったぁ〜。
20代最後の日、奥さんのエスコートでサントリーホールに、マタイ受難曲を聴きに行ってまいりました。ミッシェル・コルボ率いるローザンヌ声楽/器楽アンサンブルという、20代にゆかりのあったスイストリオによる演奏。
3時間半に及ぶ長大な演奏で、途中快い睡眠にいざなわれることはあったにせよ、序曲から最終節まで、特に混声によるパセティックなコラールに鳥肌立ちっぱなし。今年70才でこれが最後のマタイ受難曲になるというコルボ爺さんの手で生成(conjure)された音楽に空間が満たされていく時間に、本当に深く身を沈めることができました。
実はうちの奥さん、チケットを手配した直後不安に駆られて、「今度マタイ受難曲とかも東京でやるらしいよぉ〜」と言って探りを入れたらしいんですが(覚えてない)、その時のオレの反応「いいよぉ〜、そんなのぉ〜」だったらしく、内心ドキドキだったそうなんです。ところがどうしてどうして。「いい!」と言葉に出して言ってしまうのがもったいないくらい、いい体験でした。ほんとありがとう。