和歌山から帰って、僕の部屋に入ってきた妻が、床を指さして言った。 「これ、何?」 床に置かれた袋の中身は、妻が留守の間に、僕が実家から受け取ってきた一式の茶碗だった。先日売却先が決まった亡き祖母の屋敷や蔵の中から、両親が処分するに忍びず、木…
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