朝、まだ暗いうちに目が覚めた。六畳間に布団を並べていた妹はまだ眠っている。恐る恐る枕の横に手を伸ばすと、コツンと箱に指が当たった。暗いので色は分からないが、ツルツルとした真新しい包装紙にその箱は包まれている。廊下の方へ耳を欹てる。両親はも…
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