窓を開けてこれを書いていると、台風の去った表の木々から虫の音が聞こえる。風が弱まったのをみて、さっき二人分のカップラーメンを買いに外へ出たときは、雲はもう薄いレース状の摩耗した切れ端になって、駅の電線の上を飛んでいた。空気は、魚の泳ぐ水槽…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。