政治の季節が来て、妻の就寝から二時間、椅子に座って水を飲みながらあれこれと考える。行政官僚制の宿痾、利害当事者とその自意識、信頼と自由等々。政権交代に少しでも期待した有権者の一人として、この三年間で生じた風景の変化を、身に降りかかった試練と突き合わせながら想起したりもする。けれども文の形で残すほどには何もまとまらず。元々芸術の才のない人間に、流れる雲の影を写しとったり、森羅万象のうねりに詩韻を与えたりすることがそう簡単なはずがない。考えることについても、それを全うに続けようとするなら、この無意味性の不安に耐えないとしょうがない。僕の目指すところは、有象無象を是と非、当為と非当為に切り分けることにはないと信じているからね。
晩に外食先で妻と息子に手紙を貰った。
今週はとても忙しくなりそう。頭も心も全開でいきたい。