僕の母親もつれて、神奈川大会の準々決勝に行った。

気温は33℃。スタジアムのスタンドに入った瞬間、覚悟していた以上の暑さと、遮るもののない日射しに足がすくんだと、後日母親が言っていた。そんな中でも応援団は元気に声を上げ、メガホンを振っている。試合に見入る僕らをおいて、妻はかき氷を買ってきたり、あまりトイレに行きたがらない母親に、攻撃の途中の混んでいないタイミングで声をかけ「一緒に行きませんか」と連れ立ってくれたりした。

試合は公立校相模原が横浜高校に勝つ大金星。けれど、応援していたのが横浜だったのもあって、息子のテンションはそれほど上がっていなかった。バアバとの直接の会話もいつもより少なく、あまり楽しくなかったのかな、と思ったけど、妻曰く、母ちゃんのケアがバアバにとられちゃうのを、あの子なりに我慢していたとのこと。